内覧時に住んでみたいと思わせるコツ
野中清志 住宅コンサルタント 野中清志 著

早く売却するポイントは、内覧の際に、マンションに対して良い印象をもってもらうことです。部屋を綺麗に見せることで「このマンションに住んでみたい」と思ってもらうことが重要です。

そのためには、家具などを減らし、目に付くところは特にきれいに掃除しておかなければなりません。また、専有部分だけでなく、共用部分にも気を配ってください。

キーワードは「シンプル・清潔・明るく」です。

売却前にリフォームは必要か?

年数が経過すると、特にキッチンやバスなどの水回りや、壁紙などが劣化してきます。そのため、売却の際には「リフォームをしてから売った方がいいのか」という質問がよくあります。

リフォームをすればそれだけ高く売れますが、リフォームに時間がかかる上に、リフォーム費用をかけた分高く売れるかというと、そうでもありません。

また、リフォームは購入される方の好みもありますので、売却のためのリフォームはしなくてもよいと思います。

しかしリフォームはしなくても、次の点に気を付ける必要があります

家具や荷物はなるべく処分を

売りに出す時は、まだ自分や家族が住んでいるので、家具や荷物がたくさんある状態だと思います。しかし物が多いと部屋が狭く見えてしまいますので、不要な物はできる限り処分しましょう。

また新居に持って行かないものを早めに処分してしまいましょう。部屋の荷物をバルコニーに出しただけではだめです。引っ越しの時にまとめて処分するのではなく、売ると決めたら、すぐに処分してしまう方がいいです。

内覧時までに、部屋はなるべくシンプルにすることが、部屋を広く見せて印象を良くします。

掃除を念入りに

せっかくマンションを見に来ても、マンションの住戸内が汚れていたのでは魅力も半減します。壁紙を変えたりするのは大変ですが、掃除はしておきましょう。特に玄関キッチンバスなどの水回り、バルコニーなどは目立つところです。窓の周り照明器具などもきれいにすると印象が良くなります。タバコの臭いなども気になりますので、内覧時にはよく換気をしておきましょう。

丁寧に住んでいたと印象が残るようにしましょう。

照明は明るく

室内の照明が暗いと、マンションの住戸も暗い印象となってしまいます。照明は明るくしておき、電球が切れていたら交換しておきましょう。特にリビングが明るいと印象が良くなります。照明を明るくするほか、カーテンを開けて、少しでも明るくしておきましょう。

共用部分の印象も大事

初めて内覧に訪れる場合は、専有部分に着く前に、エントランスホールや駐輪場、ポストなどの「共用部分」に目が行きます。こういった共用部分が汚れていたり、ごみが落ちていたりしたら、それだけ印象が悪くなります。

事前に管理人さんや管理会社のフロントマンなどに伝えて、整理・清掃してもらいましょう。チラシやごみが落ちているなど、少しでしたら自分でやっても良いでしょう。

住人視点で利点をアピール

住んでいて便利な点住みやすいポイント、また環境が優れている点お店が近いなど、マンションのメリットも内覧時に伝えてみてはいかがでしょうか。

専有部分の設備などを交換したり、リフォームした際の履歴なども残しておくと良いでしょう。新しい設備と交換してある場合はアピールポイントとなります。

管理費・修繕積立金の滞納はないように

管理費等の滞納があると、次の所有者が支払うことになります。重要事項にも「管理費滞納あり」と書かれてしまい、イメージが悪くなります。購入者にとって、マンション価格が同じ場合、管理費の滞納があると、その分支払う金額が多くなり、手間も多くかかります。

管理費や修繕積立金は、マンションの維持管理のための大切なお金なので、滞納はないようにしましょう。

書類の準備

マンション売却には書類が必要です。
こういった書類がそろっていると、手続きが早く進みます。
1冊のファイルにまとめておき、「オールインワン」の状態にしておきましょう。
詳しくは不動産会社等にお尋ね下さい。

<必要書類の例(マンション等によって異なります)>
(1)登記簿謄本
(2)売買契約書
(3)重要事項説明書
(4)土地測量図・境界確認書
(5)図面や設備の仕様書など
(6)固定資産税納税通知書
(7)維持費等の書類
(8)マンションの管理規約・使用細則(管理室でも閲覧できます)

野中清志
野中清志    < 住宅コンサルタント >
マンションデベロッパーを経て、2003年に株式会社オフィス野中を設立。
首都圏・関西及び全国でマンション購入に関する講演多数。内容は居住用から資産運用セミナーなど、年間100本近く講演。
最近の主な著書・連載等

「「売れる」「貸せる」マンション購入法」週刊住宅新聞社
「ワンルームマンション投資法」週刊住宅新聞社
「「お金」見直し応援隊」日経BPセーフティジャパン(Web)他多数

テレビ出演等

TOKYO MX TV他「ビジネス最前線 不動産による資産活用の今」(2016年3月)、BS12〔TwellV(トゥエルビ)〕「マンション投資 成功へのセオリー」(2014年12月)、「海外投資家も注目する東京の不動産」(2013年11月)、他ACT ON TV等 多数