売却成功のカギは「決断」するタイミング
野中清志 住宅コンサルタント 野中清志 著

売却の際には、できるだけ高く売りたいものです。しかし、高く売るためには時間をかければ良いというものではありません。様々な場面での「決断」が必要となってきます。

特に売却の価格や時期などについては、適切な「決断」が、マンション売却を成功させることにつながります。売却の際のポイントなどについて見てみましょう。

売り出し価格は適正に

売却をする際に、「とりあえず高い値段で出しておいて、売れなかったら値段を下げよう」と、最初から売り出し価格を高めに設定することはお勧めできません。結局は、値段が高いことから敬遠されたり、価格交渉で値引きを余儀なくされることになるからです。買う側も相場価格をじっくりとチェックしているので、相場よりも高い場合は、売却に時間がかかってしまうかもしれません。

売り出し価格を適正にすることで、結果的に早く売れることになります。

長期間の不動産ポータルサイトの掲載は売れ残り?

SUUMOやHOME'Sなど不動産ポータルサイトに長期間掲載されると、人気がなく、何か難点があるのか、売れ残り物件なのかと思われてしまいます。

そのため、できるだけ短期間に売却することがポイントになります。

買主から値引き交渉があった場合

内覧の後に、値引き交渉となることがあります。しかし、売主は「もっと高く売りたい」「希望価格で買ってくれる人が現れるのではないか」という気持ちが出てくるものです。

ここで価格を下げてすぐに売ってしまうか、それとも、もう少し待つかは、決断が難しいところです。問い合わせが何件か来ていて、買主が複数いる場合は、値引きをしないでも大丈夫かもしれませんが、現れた買主が一人の場合は、待っていても次の買主が現れるかどうかは誰にも分かりません。

決断するためには、相場をよく知ることが重要です。

売却価格が、買った時より安くなってしまったら?

新築で購入したとしても、住めば中古となり、経年によって設備や機器が劣化し、購入時の価格よりも安くなります。

駅前や再開発予定があるような好立地物件であれば、将来の値上がりが期待できますが、周辺相場が下落傾向の時は、早く売却した方が有利と考えられます。

3,000万円で購入した新築マンションが、10年後に2,400万円(2割減)になったら?

購入時の値段より600万円も下がればショックを受けるかもしれませんが、マンション売却時の損得は、「仮に賃貸として住んだ場合の家賃」と比較すると良いでしょう。

借入金3,000万円、35年返済、金利1%、毎月のローン返済額84,686円のマンションを購入したとします。仮にこのマンションに賃貸として住んだ場合、家賃が月額10万円(利回り4%)、10年間で1,200万円の支払いが発生します。

上記の場合、まず10年間で支払うローン返済額は約1,016万円です。賃貸として住んだ場合の家賃は約1,200万円になるので、約200万円近く得したことになります。

つぎに10年後のローン残債(利息の支払い含む)は約2,247万円です。2,400万円で売却できれば、残債を清算しても約150万円残ることになので、やはり得していると言えます。さらに、住宅ローン控除の還付などもあります。

単純に価格が下がってしまうことを気にするより、総合的な判断が重要です。

※注意
お客様の条件や購入時の資金計画、物件の立地や条件等により大きく異なります。

売却の判断は市場の把握と予想

買う方は周辺の市場動向を良く見ている場合が多いので、相場と照らし合わせて値引き交渉してくることが多いです。ですから、現在の査定価格や周辺相場、将来の予想などを知ることが重要となります。

簡易査定サイト「ふじたろう」ならば、無料でマンション売却に関する査定額や、相場を知ることができるので便利です。売却前のみならず、売却中でも相場動向に注意して、売却のタイミングや価格などの判断材料にすることが、成功するマンション売却につながります。